実録探偵物語実際に経験した調査を物語風に書いている探偵日記

あいかわらずの僕らトップ画像

Title : あいかわらずの僕ら

キャスト

 主演 :ZIN
 出演 :MAKI


- あいかわらずの僕ら -

『MAKI・・・』

「どうしたの、ZIN? いつもの雰囲気と違うわね」

『MAKI、これからもよろしくね』

「いきなり何言ってるのよ。
 別にZINの責任じゃないわ。私自身で決めた事なんだから」

数ヶ月前・・・

【ZIN、所長にはもう言ったのか?】

『いえ、まだ言ってないです。 ヒロさん替わりに言ってくれないですか?』

【何でオレが言わなくちゃいけないんだよ。大事な事なんだから自分で言えよ!】

『そうですよね。自分で言わなきゃダメですよね』

「あっ、ヒロさん。こんなトコにいたの!これから本間くんと調査でしょ。
 本間くん、やる気満々で車で待ってるよ」

【あぁ、わかった。じゃあZIN、オレが帰ってくるまでにちゃんと言っておくんだぞ!】

『わかりました。 ヒロさん、いってらっしゃい!』

「ねぇ、ZIN?」

『何?』

「ヒロさんから聞いたんだけど、あの話ホントなの?」

『あの話って?』

「辞めるんでしょ、この事務所。独立するって・・・」

『そっか・・・ もうMAKIも知ってるんだ・・・』

「もう、決めたんでしょ。 
 ZINは一度言い出したら人の話聞かないから・・・
 私も一緒に所長のトコ行ってあげるから、さっさと片付けましょ!」

『そうだよな・・・ よしっ、所長に言ってこよう!』

  ・
  ・
  ・

『でも、あの時ビックリしたよ、正直・・・』

「何が?」

『だって、ZINが辞めるって言ったら、となりでお前も辞めるって!』

「しょうがないじゃない。ZIN1人じゃ心配だから」

『ありがとう』

「何か気持ち悪いわね、今日のZINは!」

『いつもバカな事ばっか言ってるけど、意外とガラスのハートなんだよ。
 ”ガラスは割れる”、これ常識!!』

「意味が良く分らないけど・・・ まぁいいか!」

『じゃあ、これから用事があるから、 お先にドロンするね』

「ドロンって・・・アンタは中年サラリーマンかっ!」

『おつかれぇ〜』

「ふぅ〜。ZINの相手は疲れるわ・・・私も片付けて帰ろ〜と・・・
 お! おお!?
 わ…私の大切にしてるボヘミアのグラスが・・・
 割れてる・・・
 これかぁ〜、これがZINの言っていた”常識”なのか・・・
 明日、必殺だよ! 必ず殺してやるぅ!!」

Copyright © 2005 Zin Itinose all right reserved.   photo :: ©Four seasons

inserted by FC2 system