実録探偵物語実際に経験した調査を物語風に書いている探偵日記

見えない敵2

Title : 見えない敵2

キャスト

 主演 :ZIN
 出演 :MAKI
     依頼者(ヨーコさん)
     依頼者の旦那さん
     依頼者の友達(保坂マユミさん)
     旦那さんの元浮気相手(恭子さん)

注:記事の掲載にあたって、プライバシー保護の為に「氏名」・「地名」などの名称を変更や架空のものにしています。

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- Scene 2 -

『MAKI!  ”また探偵か!”じゃなくて”また探偵か?”だぞ。』

「だから何?」

【聞いてる・・・ 探偵か?って聞いてきてる・・・】

『そう! 今ここで誰かに相談している事は知っている。』

「なんで誰か来てるって知ってるの?」

【何でですか?】

『MAKI、念の為クルマの中から盗聴発見器持って来い!』

「ZINは?」

『このメールに返信してみる。』

「わかった。取ってくる。」

『よろしく!』

【この部屋に盗聴器があるんですか?】

『念の為ですから・・・ 今までメールに返信した事ありますか?』

【初めの数回は返信しました。 ”誰なの?”とか”もう送らないで”とか・・・】

『そうですか。 もし、盗聴器があったら旦那さんも共犯の可能性があります。』

【えっ!? どういう事ですか?】

『今まで旦那さんが奥さんに言っていた言葉が嘘という事になりますね。』

「別れてない・・・って事ですか?」

『この部屋に他の誰が仕掛けられると思います? 仕掛ける事が出来るのは旦那さんだけ。
 だから旦那さんの疑いを晴らすためにも調べましょう。』

【でも、何でこの部屋に誰か来たって知ってるんだろう・・・】

『それはまだなんとも・・・
 で、普通の人は探偵なんて思いもつかないでしょ。
 まず、間違いなく犯人は元浮気相手でしょうね。
 旦那さんは、今日僕たちを呼んだ事知っていますか?』

【私もこの嫌がらせは、あの女だと思っているんです。
 夫には何も話していません。友達には話しましたが・・・】

『じゃあ、探偵が今日来る事を知っている友達が、何人かいるわけですね。』

【1人だけ。】

『疑いたくありませんが、その友達は内通者かもしれませんね。』

【内通者って?】

『その友達って、元浮気相手の事も知ってる人ですね。』

【はい。】

『その友達がスパイかも!って事です。
 24-TWENTY FOUR-だとCTUの中に必ずいるんですよ。』

「何? 24-TWENTY FOUR-の話?
 私は最初からニーナが怪しいと思ってたのよ。
 ZINにも言ったでしょ。
 したら、やっぱりだったでしょ! 私はすぐピンッときたけどね!」

『MAKI、いつの間に帰ってきたんだよ。』

「いつ?って今だけど・・・」

 24-TWENTY FOUR-好きなの知ってるけど、テンション上がり過ぎ!
 帰って来ていきなりニーナの話するか、普通?』

「24-TWENTY FOUR-の話は黙ってられないの!
 面白いですよね、24-TWENTY FOUR-!」

【私に言われても・・・  24-TWENTY FOUR-観てないので・・・】

「そうなんですか! あれは絶対お勧めですよ」

『すみません。 では、これから発見調査しますので』

【はい、お願いします。】

「ところでZIN。 メールの返信はしたの?」

『したよ。』

「何て?」

『探偵ですよ!って』

「あんたバカじゃない?」

『何で?』

「バラして、どうすんのよ?」

『これで、嫌がらせが無くなればいいかなぁ〜と・・・』

   ・
   ・
   ・

『ふぅ〜、今日は現状確認で依頼者の家に行ったけど
 考えれば考える程、余計な推測ばかりしてしまう。』

「そうね。
 やっぱり確実に犯人まで辿り着くって手掛かり、なかなか出てこないもんだね。
 複雑にしているのは私達かもしれないけど!」

『よく考えれば、相談した友達がスパイだったら、”探偵か?”メールに書かないよな』

「探偵が来るの知ってる筈だから、”私がスパイです”って、言っているようなもの!
 そーやって、すぐ人を疑うのって職業病なのかな?
 盗聴器も無かったしね。」

『依頼者の旦那さんも疑っちゃったし・・・』

「そんな事ばかりしてると、友達いなくなるわよ。」

『オレには信じられない友達は最初からいないから大丈夫!
 コーヒーでも飲みながら、今後の作戦練るか!』

「私が入れてくるわ。
 でも、あの調査依頼してきた奥さんは専業主婦でしょ。
 子供はいないし、人付き合いって言ったら、学生時代の友人くらい。
 ご近所さんとも付き合い無いのに、
 あんな嫌がらせを受けるって、どういう事なんだろう?」

『さぁ・・・
 確実に言える事は、奥さんの携帯電話のメアドを知っているって事。
 恨みっていうのは、自分では気付かない内に買うもの。
 接触した事が無い人からは、恨みを買わないからな・・・』

「それは奥さんもわかってると思うわ。
 逃げないでちゃんと解決したいからメアド変えないんだと思う。
 あのメールを見ると自分が不幸になったから、お前も!
 みたいな感じだよね。」

『メアド変えてみるのも解決方法の一つなんだけどなぁ』

「メアド変えてまだ送られてくるようなら
 変えた事を連絡した人の中に犯人がいるって事よね。」

『100%じゃないけど!
 とりあえず、今の所は奥さんの希望通りに調査を進めていくしかないから。
 お友達リストを作ってもらったから、この中から1人ずつ潰していくしかないな!』

「はい、コーヒー。
 そうね。 
 まずは、元浮気相手ね」

『その人、どこに住んでるんだっけ?』

「え〜と・・・ 東京都足立区・・・」

『近いな・・・ MAKI、準備しろ!』

「はぁ?」

『これから、その元浮気相手のトコ行くぞ!』

「今から!?」

『夜だったら、必ず居るだろう。
 チラッと様子だけでも!』

「事務所に帰ってきたばかりだから準備する事ないし・・・
 じゃあ、早く行きましょう!」

   ・
   ・
   ・

『オレの勘だと、この辺りなんだけどー』

「勘で人の家探すな! 探偵でしょ!」

『おぉ、あったあった! このアパートだな!」

「(ったく・・・。 ZINのこういうトコが不思議。 
 何故かこの勘で何回も危機を乗り越えてるんだよね…)
 え〜と、部屋番号は202号室だから、あそこの部屋!
 部屋の明かりは点いてないわね。」

『まだ帰って来てないのかな!?』

「どこ行ったの?」

『オレに聞くなよ・・・』

「嫌がらせメールの受信記録を見ると、仕事している様には思えないんだけど。」

『確かに・・・ 朝昼晩関係なく送ってきてたなぁ。
 わかった!
 きっと、”職業:家事手伝い”なんだよ!』

「1人暮らしで家事手伝いって、誰の手伝いするのよ!」

『・・・・・。』

「シカト? 私の方がシカトしたいわよ。
 疲れるわ・・・ZINの相手は!」

『玄関側に回るぞ!』

「何?」

『あの部屋、カーテン付いてない。』

「えっ!? 暗くて良くわからないけど。」

『ハァー、ハァー、ハァー・・・』

「必要ないのに走るから。」

『やっぱり・・・
 ドアノブにボタン式のロックがぶら下がってる。』

「引っ越したって聞いてないわよ。」

『コレって、空家だとぶら下がってるやつだよな!
 不動産屋がやるのか知らないけど・・・』

「依頼者に連絡するわ。
 共通の友達って人なら何か知っているかも知れない。」

『そうだな!
 依頼者は言ってなかったな、引っ越したって!
 まず、その友達に話を聞いてみよう。
 元浮気相手の居場所を調べるのが先決だ!』

「私達、間違った道、進んでないわよね?」

『オレの勘、信じる? 追い詰めるぞ、元浮気相手を!』

 - Scene 2 - 完

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