実録探偵物語実際に経験した調査を物語風に書いている探偵日記

見えない敵4

Title : 見えない敵4

キャスト

 主演 :ZIN
 出演 :MAKI
     依頼者(ヨーコさん)
     依頼者の旦那さん
     依頼者の友達(保坂マユミさん)
     旦那さんの元浮気相手(恭子さん)

注:記事の掲載にあたって、プライバシー保護の為に「氏名」・「地名」などの名称を変更や架空のものにしています。

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- Scene 4 -

[えっ!?]

【なんで・・・】

『今日はやけに口数多いですね。
 普段はあまりしゃべらない人だと、奥さんから聞いていましたが・・・』

《えっ!私ですか?
 もぉ〜、冗談はやめましょうよ。 ・・・で、本当の犯人は誰なんですか?》

『下手な芝居はやめましょうよ、 旦那さん。』

「私達が恭子さんに会ったという話をした時、おもいっきり顔が引きつってましたよ。
 眉毛もピクッって動きましたし・・・」

『見逃しませんよ!どんなに小さなリアクションもね!』

「私達、探偵ですから!」

『それに今までの会話の中で、あなたは嘘をつきました。』

《嘘? そんなのついてませんよ。》

「私達は恭子さんに会ったと言いましたよね。
 その時、浮気の発覚から今現在の事まで、すべて聞かせてくれたんですよ。」

『あなたが恭子さんに口止めしていた事も。』

《口止め? 何の事でしょうか?》

「白々しい・・・」

『あなたは恭子さんの引越しを手伝ってますよね。』

【なんで・・・】

『さっきあなたは、どこに住んでいるんですか? って、言ってましたよね!』

[知ってたのに、知らないフリをしてたって事?]

《知りません、手伝ってませんよ! 恭子が嘘をついているんじゃないですか?》

『もうやめませんか? 嘘つくの!』

《だから、嘘なんかついてませんよ!》

「恭子さんが言ってましたよ。
 恭子さんと一緒に買ったお揃いの携帯電話があるそうですね。」

【もう一台持ってるの?】

《持ってないよ!》

【それで今でも恭子と連絡を!?】

『そうじゃないんですよ』

【この手紙・・・
 全部嘘なの? まだ恭子は私を苦しめるの?】

『ちょっと落ち着いて聞いてください。
 恭子さんは、本気でゼロからやり直したいって言ってました。
 今までの友達の縁も、すべて切るつもりでいたようです。』

「足立区から引っ越した場所も
 旦那さんが知っているので、そこからまた引越しをしているんです。」

《えっ!》

「知らなかったでしょ、旦那さん!
 ホトボリが冷めるまで大人しくしていようって言ったそうですね、恭子さんに・・・」

『実は、浮気調査で浮気がバレた後、恭子さんは、ココに謝りに来たそうです。』

【来てないわよ、会ってない・・・】

『そう、会ってはいない。
 ここに来る途中で奥さんを見かけたそうです。
 顔を見た瞬間、動けなくなった・・・怖くなったって・・・』

[それは本当よ。私もその時一緒に居たから・・・
 私は謝りに行くの反対したんだけど。
 今は逆効果だって・・・]

【何で今まで言ってくれなかったの?】

[恭子にヨーコには言わないでって言われたし、あの頃のヨーコは恭子の話NGだったでしょ]

【私だけ何も知らなかったの・・・】

[恭子に会ったら、殺しそうな勢いあったしね。]

【殺しはしないけど・・・ わかんない・・・】

「信じていいと思いますよ、恭子さんの言葉。」

【でも、そのお揃いの携帯で、メールはしているんでしょ!】

『正確に言うと、旦那さん側から一方的にですけど。』

「恭子さんは、旦那さんが手伝った引越しの後、海外で生活している事になっているんです。
 ・・・よね、旦那さん!」

《・・・・・。》

「旦那さんは、本当に海外に行っていると思っていたみたいですけど・・・」

『電源を切っていた恭子さんの携帯でメールの問い合わせをしてみたら
 大量に気持ち悪いメールが・・・』

「(気持ち悪いは、言い過ぎだよ)」

【気持ち悪いってどんな・・・?】

『簡単に言えば、”好きだよ”とか”早く会いたいよ”とか・・・
 ”妻と別れるからね”とか。』

【あなた・・・】

『その中に何故か”Xさん”からのメールを混ざってたんですよねぇ〜
 間違えちゃった? 旦那さん!』

《・・・・・。》

『何故でしょう、旦那さん?
 ”Xさん”のメールと旦那さんからのメールが同じアドレスなんですけど・・・
 僕の話、聞いてます? Xさん!』

《・・・なんなんだよ・・・・・。》

「はい!?」

《何なんだよ、あんたら! いつもいつも邪魔しやがって!》

『(キレだしたよ・・・)』

「私達は、奥さんの依頼で・・・」

『待て、MAKI!』

【パシッ!!】

「(うわぁ、痛そう・・・)」

【壊してるのは、あんたでしょ! 恥ずかしいわよ・・・。もう・・・。私・・・。】

[大丈夫、ヨーコ・・・]

『旦那さん。
 あんた、何もわかってないね。 奥さんの気持ちも、恭子さんの気持ちも。』

【自分の事ばっかり・・・】

《・・・・・。》

「これで私達の調査報告は終わりですが・・・。」

『ココからは、ご夫婦の話し合いですよね。 僕達はこの先の話、口を挟めませんから・・・』

「居た方がいいですか? 奥さん・・・」

【ありがとうございました。
 大丈夫です。
 マユミも・・・ もう、大丈夫だから・・・】

[ホントに大丈夫? 2人で話出来る?]

【うん】

[今晩、うちに来れば?]

【うん】

[じゃあ、迎えにくるからね。]

【うん】

「それでは、私達も」

『帰ります。』

【ありがとうございました・・・】

     ・
     ・
     ・

「あの旦那さん、まだ恭子さんが自分の事好きだと思ってたんだね。」

『恭子さんもまだ完全には吹っ切れてないんだろう。
 海外に行ってるなんて、嘘をついてたんだから。』

「今の家に引っ越すって決めた時には、もう吹っ切れてたと思うよ。」

『そうかな?』

「そうだよ。 男と違って、女は決めたら引きずらないから!
 でも、大丈夫かな? 奥さん・・・」

『別れちゃうのかな?』

「ん〜、どうだろう・・・。
 別れない方がいいとは思うけど、別れた方がいいかも知れないし・・・」

『どっちだよ。』

「旦那さんが今のままじゃ、奥さんが心配だよ・・・。
 あんなに何回も傷付けられて・・・」

『保坂さんがいるから大丈夫だろう。
 でも、恭子さんと奥さんの間に入っていた時は、大変だっただろうな。』

「恭子さんとまた仲良く出来るかな?」

『どうだろう・・・
 でも、あの旦那さん最低じゃね? 嘘までついちゃって』

「嘘は、いつかバレるって、身をもってわかったんじゃない!」

『恭子さんと奥さん両方と上手くいかせようとして・・・
 え〜と、あれだよ、あれ!
 2匹のウサギを追いかけて、1匹も捕まえられないヤツ・・・
 何て言うんだっけ?』

「(何でそこまでわかってるのに?)」

『ほらっ、何て言うんだっけ?
 2匹のウサギを追いかけて、山で遭難するヤツ!』

「(なぜか、遠くなった・・・ 遭難はどこから出てきた?)
 そんなのもわかんないの? バカじゃない!」

『はぁ!? 何言ってるの?
 俺ほどのバカはいねぇ〜よ!』

「・・・・・ん? そうね!」

『あぁ〜もぅ〜、ここまで出てきてんのに・・・』

「ホントに出てきてるの?」

『あっ!』

「出た?」

『羊頭狗肉!!』

「意味全然違うし・・・ (ウサギはどこ行った?)
 でも、”探偵か?”ってメールは、どうやって送ってきたのかな?」

『聞ける雰囲気じゃなかったしなぁ〜
 それだけは謎のままだ・・・』

 - Scene 4 - 完

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