実録探偵物語実際に経験した調査を物語風に書いている探偵日記

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Title : 美人局?1

キャスト

 主演 :ZIN
 出演 :ZINの友人K
     所長(友情出演)

注:記事の掲載にあたって、プライバシー保護の為に「氏名」・「地名」などの名称を変更や架空のものにしています。

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- Scene 1 -

    ♪さくら舞い散るなかに忘れた記憶と君の声が戻ってくるぅ〜♪
    ZINがご機嫌で歌っていたら、友人からの電話が鳴った。

「大変なことになっちゃらっちゃ・・・」

『落ち着いて!何言ってるか分かんないよ!』

「探偵から手紙が着ちゃらちゃって・・・」

『だ・か・ら!落ち着けって。探偵から手紙が着たの?』

  このままだと話がなかなか進まないので、簡単に説明すると!
  ある日のこと・・・
  出会い系サイトで知り合った20歳の女の子
  埼玉県の某駅で待ち合わせをして、ホテルに行った。
  後日、連絡を取ろうとしたが電話が繋がらなくなってしまった。
  それから更に数日後、突然とある探偵社から
  1通の手紙が送られてきたそうだ。

『内容は?』

「え〜と・・・
 ○月○日午後△時頃、A子さんという女性を○○駅で車に乗せましたか?
 私はある女子高生のご両親より、素行調査を依頼され
 調査を行っていた探偵社の者です。
 あなたの所有されている車両は、
 マツダ車(大宮・56・な・××-××)で、間違いありませんね?
 対象者が未成年ということもあり、お話したいことが
 ありますので、至急ご連絡ください。 (一部省略)」

『ヤバくない!?』

「ヤバそうだから、ZINに電話したんだよ!
     オレ、どうしたらいいの?助けて・・・」

『女子高生でしょ!エンコーだよ、エンコー!!

「本人は20歳って言ってたんだよ!
 車のナンバーとかオレのだし、写真もオレが写ってるんだよ」

『身に覚えがないの?』

「アリアリだよ!間違いなくオレ!
   あの日、あの時間に女の子拾ったもん!」

『しょうがないね!自業自得ってヤツだよ!
     それじゃぁ〜またね!電話切るよ!』

「ちょっ、ちょっと待ってよ!   オレ、どうすればいいの?」

『1つ言っておくけど・・・
 探偵って、手紙送ったりとか、まずしないよ! それに・・・』

「それに・・・?」

『電話くれって言ってるんでしょ!
 もしかして、携帯の番号が書かれてない?』

「うん。携帯番号が書かれてる!」

その番号、教えて!女の子の携帯番号も!』

    教えてもらった番号を調べてみると!

『やっぱり!これ、両方ともツー○ーのだね!
 ○ーカーを女子高生が使うと思う?
 普通『Docomo』か『au』でしょ!
 悪いことする人ってよく、ツ○カーのプリペイド携帯を使うんだよね〜』

「・・・って、ことは!」

『そうだね。美人局ってヤツかもよ!
 ZINは、振り込め詐欺みたいに
 シカトしとくのが1番だと思うけど・・・どうすんの?』

「手紙が来たってことは、住所がバレてるってことでしょ!
         1回、電話してみようかと思うんだけど・・・」

『わかった。それじゃ1回電話してみれば!
 もしかしたら、ホテルに入ったトコは、写真撮ってないかもしれないから、
 会ったことは認めてもホテルに行ったことは誤魔化してみて!
 それと、その手紙のコピー取って、ZINにちょうだい!
 こっちで、いろいろ調べてみるよ!』

    友人からの相談、そして探偵の名を語った悪党に
    ZINの探偵魂に火が付いてしまった。

『・・・・・というわけで所長ぉ〜!
  明日1日、時間もらっていいですか?』

「ZIN!そんな面白そうなこと1人でやんのか?  オレも連れてけ!」

    カブトムシを捕まえに行くチビッコのようなテンションで
    調査に向かう2人でありました・・・

『所長ぉ〜、これアルタっスよ!
 アルタにでっかいTVが付いてますよ!
 タモさん・・・タモさんに会いたい・・・・!』

「お前がタモさんって言うな!
 いつからお前は、タモリの友達になったんだ!
 それともナニか?
 新宿に来ただけで芸能人気取りか!?」

    友人から貰った手紙のコピーに書いてある【探偵社の所在地】、
    新宿に上陸した所長とZIN。

「ZIN、その探偵社の住所は、新宿のドコって書いてある?」

『所長ぉ〜、これって【コマ劇場】ですよね!
 今、コマ劇でアレやってるんですよね!

 ♪WE WILL、WE WILL ROCK YOU!♪ってヤツ!
 クイーンっスよ! フレディーっすよ!!』

「おい、ZIN。聞いてるのか? 場所はドコだ?」

『コマ劇です。』

「そうか、コマ劇かぁ〜って、オイッ!!  コマ劇は、ココの場所だろ!
 オレは、偽探偵の事務所はドコだ?って聞いてんだよ。」

『すみません・・・え〜とですね・・・
  西新宿って書いてありますね!』

「書いてありますね!じゃないだろうが! 
 西新宿っていったら、逆だよ! 線路の向こうだ!」

    そんなこんなで住所を頼りに、偽探偵の事務所に到着した。

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