実録探偵物語実際に経験した調査を物語風に書いている探偵日記

ラストソングトップ画像

Title : ラストソング1

キャスト

 主演 :ZIN
 出演 :MAKI
     ヒロさん
     所長(友情出演)

注:記事の掲載にあたって、プライバシー保護の為に「氏名」・「地名」などの名称を変更や架空のものにしています。

> Scene1 > Scene2 > Scene3 > Scene4 > Scene5 > Scene6

- Scene 1 -

[・・・というわけで、慰謝料の計算までしちゃって
 一方的に離婚しようとしてるんです・・・]

「その女性と一緒になる為に別れてくれ!って
 奥さんはもちろん、子供たちのことも何も考えてないですね!」

[そうなんです・・・
 そこで、私の両親・旦那の両親と家族会議を行いまして・・・]

「家族会議・・・?」

[はい・・・
 その会議の結果、探偵に依頼して相手の女性が誰なのか?
 そして、浮気の現場を押さえて、別れてもらおうという事になったんです。]

「もし、証拠を集めても別れないと言ったら?」

[私のことはイイですけど、子供のことを何とも思わない人と
 今後一緒にいる気はありません。
 2人から慰謝料をもらって、別れるつもりです。]

「わかりました。 この依頼、引き受けましょう!」

           ・

           ・

           ・

「・・・・・という調査だ! わかったか?ZIN!」

『はぁ〜、長かった・・・
 今の所長の1人再現ドラマ、必要ないんじゃないですか?』

「バカか! 俺のイッセー尾形バリの1人芝居のおかげで
 ”依頼者の力になりたい!”って気持ちが高ぶるだろうが!」

『まぁ・・・ なんとなく・・・』

「なんとなく!?」

『いえっ! 依頼者の為に全力で調査します。』

「よし! その意気だ!」

   こうして、自己中心的な男性の浮気調査が始まった・・・。

   依頼者の情報によると、本日の勤務が終わった後、
   会社の同僚と飲みに行くらしい。
   依頼者的には、それは”嘘”で、女性と会うのではないか?
   ということで、調査をすることになったのだ!

『これ・・・ どうします?』

   この対象者の会社は、誰でも知っている一流企業の会社員。
   その一流企業のビルは、とても大きく、出入り口もたくさんある。

「所長は、何を考えているんだ?
 出入り口が8ヶ所もあるのに、調査員は俺とZINの2人だけ…」

『ヒロさん!
 得意の”ヒロ流忍法 分身の術”か”亀仙流の残像拳”を使えば大丈夫ですよ!』

「そうだな!
 久しぶりにやってみるか!って、オイッ!!
 そんなこと、出来るわけ無いだろう!
 百歩譲って、”分身の術”は使えるが、”残像拳”は意味がないだろっ!」

『でも、ホントにコレどうします?』

「定時になって、ココの社員が出てくる
 ”人気の出入り口 NO.1とNO.2”を押さえるしかないだろう・・・」

『いいんですか・・・それで?』

「ZIN! こっちから出てきたぞ!」

『了解! 今すぐそっちに向かいます。』

   会社の同僚5人と一緒に、最寄り駅方面に向かう対象者を確認したZIN。

「ZIN、遅いぞ!」

『ハァ〜ハァ〜ハァ〜・・・
 遅いぞ!って、このでかいビルの真裏から走ってきたんですよ!』

「わかってるよ。そんなマジで怒んなよ!」

『そんなことはイイから、対象者から目を離さないで!』

「はいはい。わかったよ!」

> Scene1 > Scene2 > Scene3 > Scene4 > Scene5 > Scene6

Copyright © 2005 Zin Itinose all right reserved.   photo :: ©Four seasons

inserted by FC2 system