Title : 1輪の花1 キャスト 主演 :ZIN |
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- Scene 1 - 「ZIN、コレ見て! メールが届いてる!」 『メール? ラーメン食べ終わってからでいい?』 「ラーメンなんか後でも食べられるでしょ!」 『バカ言うなよ。 今が食べ頃アルデンテ状態のラーメンを後回しにできるか!』 「いいの、そんな事言って・・・ たぶんコレ、調査の依頼だと思うんだけど」 『調査の依頼!! それを早く言いなさい!』 「だから、さっきから言ってるじゃない」 『え〜と、調査依頼のメールはどれかなぁ〜? ”近くに住んでる美由紀です。 OK!OK!Tバックでも何でも一緒に履いてあげますよ〜〜 「アンタ、器用ね・・・ メールにノリツッコミできるなんて! 『ごめん・・・ちょっとTバックが気になっちゃって』 「ほらっ、このメール見て! 『行方調査の依頼かぁ〜 ・・・というわけで、メールの差出人と連絡を取り 『どうもはじめまして。 「(ちょっと、何言ってるの!) 【いえ… 問い合わせしたのは、一ノ瀬さんの所だけじゃないんです。】 『大丈夫ですよ、遠慮しないでください。 逆にそうした方がいいと思いますよ!』 「でも、その中で一ノ瀬探偵事務所を何で選んだんですか?」 【一番事務的じゃなくて、相談しやすかったから…です。】 『そうですか、ありがとうございます。 【はい、”愛”といいます。】 「こんにちは、愛ちゃん! いくつなのかな?」 [・・・・・・・。] 『プッ、嫌われてやんの(笑』 「そうなのかな?(泣」 【ごめんなさい。人見知りするもので・・・ 今年で5歳になります。】 「恥ずかしいのかなぁ〜、愛ちゃん?」 『怖くないよぉ〜、大丈夫だよぉ〜、食べたりしないから』 「ちょっとぉ〜、本気で怖がってるじゃない!」 『ごめんね・・・ 怖くない!怖くないよぉ〜!! 「もう〜、ホントにすみません。 『おい、”ヤツ”とか”バカ”は、ないだろう!』 【良かったです。楽しい方たちで! 『では、かるく和んだところで本題に入りましょうか!』 「アンタ、切り替え早すぎっ! 【はい。】 『幼馴染ということは、20代前半ぐらいですか?』 【いいえ・・・ 私の幼馴染じゃなくて、この子の・・・】 『えっ! 愛ちゃんの幼馴染ですか?』 【そうなんです。 探してもらえますよね?】 『すみません・・・ 勝手にお母さんの幼馴染と思い込んでしまって』 「愛ちゃん、チョコレートパフェ美味しい?」 [うん、おいしい!] 『探しますよ、任せてください! ・・・で、その幼馴染というのは・・・』 【近所に住んでいた男の子で 「ほらぁ〜、お口のまわりチョコだらけにしてぇ〜」 [そんなことないもん!] 『愛ちゃんと同じ5歳ですよね?』 【はい、そうです。】 「愛ちゃんは好きな男の子とかいるのかなぁ?」 [うん、いるよ!] 『探して欲しいとい言うことは引越しか何かで?』 【えっ、まぁ・・・ そんな所です。】 「あらっ、愛ちゃん♪ その男の子はどんな感じなの? [勇樹くんはねぇ〜、すごくカッコよくて、すごくやさしいんだよ!] 『でも、普段から仲良くしていたなら 【急な引越しだったみたいで・・・】 「勇樹くんっていうんだぁ〜。どこで知り合ったの?おねえちゃんにも教えてよぉ〜」 [えぇ〜、教えてもいいけど・・・ おねえちゃん、オレンジジュースが飲みたいな?] 「(ジュースで取り引きをしようとしてるの?この子は…?)」 『急な引越しですか・・・ ご両親のお仕事の関係で?』 【そんな感じです・・・】 「ほら、オレンジジュースがきたよ! どこで、知り合ったか教えてよぉ〜」 [え〜とね〜。愛が物心ついた、ちっちゃい頃から遊んでた] 「(今も十分ちっちゃいと思うんだけど・・・)」 『ちょっといいですか? 【すみません・・・】 『いえいえ、別に謝らなくても・・・ っていうか、MAKI! お前はさっきから何をしてるんだ! 「ブログの事なんてどうでもいいでしょ! [おじちゃん、ウザイよ。おねえちゃん、かわいそう…] 『愛ちゃん♪ ”おじちゃん”じゃなくて”おにいちゃん”ね!』 「こんなヤツ、おじちゃんでいいのよねぇ〜愛ちゃん」 [うん、おじいちゃんだ!] 『愛ちゃん! 「どっちでもいいじゃない、そんな事。 ・・・で、どうなのZINは?」 『何が?』 「何がじゃなくて・・・ お母さんの話、ちゃんと聞いてたの?」 『聞いてないわけないだろっ! 【えっ、何でそこまで・・・】 『なんとなく分りました。雰囲気で・・・』 「(ちゃんと、こっちの話も聞いてたのね・・・)」 |
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